基本の「き」空気清浄機とオゾン脱臭機の違い
空気清浄機
空気清浄機は、空間の空気を吸い込み排出します。吸排気する過程で機械に備え付けられているフィルターを通過させます。一般的な製品にはプレフィルター・集塵フィルター・脱臭フィルターが備え付けられており、脱臭フィルターが臭いの原因となっているチリやホコリを吸着させ、きれいな空気を排出することで空間を脱臭します。
オゾン脱臭機
オゾン脱臭機は、本来オゾンが持っている強力な酸化作用を利用して、物質から発生する臭いの原因を分解することができます。一般的なオゾン脱臭機は、器体からオゾンを放出し作用させるため、空間を漂っている臭いの原因物質だけでなく、モノに付着している臭いに対しても脱臭の効果が期待できます。
空気清浄機とオゾン脱臭機の違い|それぞれのメリット
空気清浄機のメリット
不愉快な臭いの脱臭に加えて、細菌・カビ・花粉・ハウスダストのような微粒子もフィルターに吸着をさせ除去することができ、細菌による感染のリスク低減やアレルギー対策などに効果が見込めます。フィルターが空間のホコリを吸着するため、机や床に溜まりにくくなり普段の掃除が楽になります。加湿機能がついた製品であれば、人に悪影響を与える微粒子を吸着しつつ空間の乾燥も防ぎ、より快適な環境を整えることができます。
オゾン脱臭機のメリット
オゾン(O₃)は不安定な分子で他の物質に作用しやすいという特長をもっています。化学記号の通り3つの酸素原子(O)のうち1つを他の物質に与えて空気中にある酸素分子(O₂)に戻ろうとします。このような性質が根本的にニオイの成分を酸化分解させるため、脱臭の力が強いと考えられています。例えば、悪臭として良く知られているアンモニア臭(2NH₃)はオゾン(O₃)と反応し、窒素(N₂)と水(H₂O)に分解されることで脱臭作用が働きます。空気中の物質だけでなく、対象物に付着している臭いの元も分解することができ空間全体の悪臭環境を改善することが可能です。また細菌やウイルスを除去することで感染リスクの低減も期待できます。
空気清浄機とオゾン脱臭機の違い|それぞれのデメリット
空気清浄機のデメリット
定期的にフィルター清掃を行う必要があり(1ヵ月に1回程度)、これを怠るとフィルターの目が詰まってしまい機能が低下します。目詰まりしたフィルターを稼働させると、フィルターについた悪臭が空間に吐き出されることになり、空気をきれいにしようとしたつもりが逆効果になってしまうこともあります。空間の空気を吸い込んで循環させるため、対象物に付着している臭いを解消することは難しいと考えられています。
オゾン脱臭機のデメリット
空気中に浮遊している花粉・ハウスダスト・ホコリといった粉塵類の除去はできません。天然ゴム・貴金属・革・鉄(被膜処理していないもの)などはオゾンに触れると酸化が起こり劣化の進む一因となりますので注意が必要です。オゾンは高濃度だと人やペットといった生物に悪い影響を与える可能性があります。日本産業衛生学会が発表している「許容濃度等の勧告(2021年度)」によれば、オゾン濃度は0.1ppm(0.2mg/m³)以下と定められていますので、使い方に安全性の配慮が必要です。
オススメのオゾン発生器
前述のとおりオゾン(O₃)の特性上、他の物質を結びついて酸素(O₂)に戻りやすいという性質があり、今までは低濃度のオゾンでは脱臭が難しいとされていましたが、エアクリーンNYC(ナイス)は高性能のオゾナイザーを搭載しており、安定的に低濃度のオゾンを空間に供給することが可能で、高い脱臭効果を期待できます。オゾンを発生させている電極をセラミックやガラスで覆うことでオゾンが影響を受けやすい温度や湿度に左右されず、安定的にオゾンを供給します。細かい畳数設定が可能で、人体に影響をあたえないとされる低濃度のオゾンを発生させることができ安心安全にお使いいただけます。
空気清浄機とオゾン脱臭機のまとめ
最後になりますが、空気清浄機とオゾン脱臭機の比較表を作成してみました。空間をきれいにそして快適に過ごすための参考にお役立ていただければと思います。
空気清浄機 | オゾン脱臭機 | |
---|---|---|
脱臭の仕組み | 空気を吸い込みフィルターに臭いの成分を吸着させる | オゾンの酸化力で臭いを元から分解する |
メリット | カビ・花粉・ハウスダストのような微粒子も除去できる | 空気中だけでなく対象物についている臭いも脱臭効果が期待できる |
デメリット | 定期的なメンテナンスが必要 | 濃度に注意して使用する必要がある |