犬のニオイの原因
尿臭・便臭
犬のトイレから発生するオシッコやウンチをした後のニオイです。ビニール袋などに回収し処理をしたあとで、密閉させたつもりでもゴミ箱からも強烈なニオイが発せられることがあります。トイレ周辺に飛び散った尿や便が残りニオイの原因となっているケースもあります。犬の体調や水分不足により、オシッコはアンモニア臭が強くなることがあります。また、ドッグフードを変えた場合や、膀胱炎や糖尿病を患っている場合にニオイが変化することがあるようです。
体臭
犬にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺があります。エクリン腺は水のようなサラッとした汗で、全身のほとんどに分布している人間とは異なり、犬は足の裏(肉球)などにしかありません。犬は脂肪分を含んだ汗をだすアクポリン腺が全身にあり、ここから出る汗と皮脂が酸化して、雑菌が増えることでニオイが発生します。気温や湿度が高くなる夏場にかけては、雑菌が繁殖しやすい環境になることからニオイが強くなることがあります。
口臭
歯石が付着したままの状態が続くと、雑菌が増えてニオイの原因となります。また犬の口の中はアルカリ性のため歯石化するスピードが人間より速く、歯石が増えると炎症が起こり歯周病になりやすくなります。腎臓や肝臓に病気があると口臭が発生することもあります。
目ヤニ
目から過剰分泌される涙が、目頭の毛に付着してバクテリアなどの雑菌が繁殖することでニオイがの原因となります。
犬のニオイの消臭対策
消臭剤|消臭スプレータイプ
薬液を噴射し消臭するペット専用のスプレーです。トイレシーツやフローリングに噴霧するタイプとペットへ直接噴霧するタイプがあります。消臭効果に加えて除菌効果がついている商品もあります。犬の健康に気をつける買主さんは、天然成分に近い成分のものや犬が舐めても大丈夫だと表示されている商品を選んでいるようです。フローリングは濡れたままにするとワックス膜などがはがれることがありますので注意しましょう。
消臭剤|消臭シートタイプ
トイレの下に直接敷く商品や、ふき取り掃除もかねたダスタータイプの商品があります。ダスタータイプのシートについても犬が舐めても悪い影響のでないと表示されている商品があります。トイレの下に直接敷くシートを選ぶ際は消臭力に加えて、吸収力や耐久力も選ぶ際の基準として加味すると良いでしょう。
シャンプー
ニオイの原因となる皮脂汚れを落とすために、乾燥する冬場は3~4週間に1回、湿度の高い夏場は2~3週間に1回はシャンプーを行う方法です。ただし、犬は体臭が消えるとストレスになることもあるのでシャンプーのし過ぎには注意しましょう。皮膚を健康に保つために必要な常在菌も洗い流してしまうこともあります。
体をこまめに拭いてあげる
子犬や高齢犬、またシャンプーが苦手な犬の場合は、犬用のウェットシートで体の各部位を拭いてあげましょう。散歩の後やトイレの後など、気になる部分だけにも使用することができ便利です。皮膚アレルギーがあったり、傷があったりする場合にはノンアルコールタイプの商品を使用すると良いでしょう。
ブラッシング
ブラッシングにより皮膚の血行が促進され新陳代謝が活性化して、皮脂分泌が安定することで体臭の抑制効果が期待できます。尿や糞が毛に付着してニオイの原因となっていることもありますので、ブラッシングで汚れを落としていきましょう。短毛種には、ラバーブラシ・コームタイプのブラシ、長毛種にはピンブラシ・スリッカーブラシがおすすめです。毛が絡まっている状態でブラッシングすると、犬の毛がひっかかり嫌がる場合があります。このような時にはグルーミングスプレーを使うとスムーズにブラッシングしやすくなります。
歯磨き(口臭対策)
歯磨きは毎日行えれば良いのですが、ハードルが高い場合には週に1~2回程度を目安に行いましょう。歯磨きガムやデンタルケア商品などを使い複合的にケアを行えると良いですね。慣れないと嫌がってしまうこともありますので、その場合は獣医さんにケアしてもらうという方法もあります。
空気清浄機
ニオイの原因となる物質を吸着する力に優れた活性炭フィルターを搭載した商品を選ぶと良いでしょう。犬を飼っているお部屋の中は、ニオイが発生しやすいため、空気清浄機の適用畳数が実際の空間よりも2~3倍大きいものを選ぶと消臭のスピードが速くなります。特に消臭性能に優れた商品を選ぶようにしましょう。音に敏感な犬の場合は、空気清浄機のファンが作動している音が気になりストレスと感じることがありますので注意してください。
オゾン脱臭機
酸化力の強いオゾンの特性を利用して、ニオイの元を分解させます。例えば犬のオシッコのニオイの元となる代表的な悪臭のアンモニア臭(2HN₃)は、オゾン(O₃)と反応し窒素(N₂)と水(H₂O)に分解されます。香りでごまかす方法ではなく、ニオイの分子を元から分解するため、高い消臭効果が期待できます。ただし、高濃度のオゾンは人体に悪い影響を与えるので、使用する際の濃度には注意が必要です。人や動物などがいない状態で使うことが想定されている商品と、人がいる空間で使うことを想定している商品があります。
ワンちゃんとの生活空間におすすめのオゾン脱臭機
前述のとおりオゾン(O₃)の特性上、他の物質を結びついて酸素(O₂)に戻りやすいという性質があり、今までは低濃度のオゾンでは脱臭が難しいとされていましたが、エアクリーンNYC(ナイス)は高性能のオゾナイザーを搭載しており、安定的に低濃度のオゾンを空間に供給することが可能で、高い脱臭効果を期待できます。オゾンを発生させている電極をセラミックやガラスで覆うことで、オゾンが影響を受けやすい温度や湿度に左右されず、安定的にオゾンを供給します。細かい畳数設定が可能で、人体に影響をあたえないとされる低濃度のオゾンを発生させ安心安全にお使いいただけます。
上手に空間を消臭し犬との生活を楽しみましょう
いろいろな消臭方法をお伝えしてきました。ご自身にあった方法をチャレンジしてみてください。消臭のポイントを押さえていただきワンちゃんとの快適な生活をお過ごしいただける一助となれば幸いです。